母が亡くなって5ヶ月

母が亡くなってもうすぐ5ヶ月になります。

もう、ずーっと昔のことのように感じます。まだ5ヶ月しか経っていないんだな〜と思うと、時間の経過がなんだかとっての早いような、不思議な感じです。

実家には、父が一人で住んでおり、

やっぱり寂しさもあると思うので、1ヶ月に2回くらいは家族で顔を出すようにしています。

すごく厳しくて、よく怒っていた父でしたが、

全く怒らなくなり、やっぱり元気がないように感じます。

私は、家族がいて、仕事があって、毎日忙しく過ごしているから、

母が亡くなって寂しさも沢山あるけど、それでも気持ちが紛れている部分が沢山あるんだろうな。って思います。

父は、母の介護をすごく一生懸命やっていました。

娘の私にも手伝わせないくらい。

母の介護中もすごく機嫌が悪く、よく怒っていたし、

私もすごく悩んで、何度も泣きましたが、

きっと、父の不器用な愛情表現だったんだろうな〜って思います。


母が亡くなって5ヶ月経ったのですが、

実家にはまだ母が前日までいた、そのままになっているところが沢山あります。

パジャマだったり、洋服だったり、手帳だったり、カバンだったり、

もう、あの母が倒れてしまったあの日のままです。

レンタルの介護用の物品だけは返却されて無くなりましたが、

母の私物はそのままです。


それを見るととっても切ない気持ちになります。

まだまだとても、「片付けよう」という想いにはならないんだろうな〜と思います。


私は、5ヶ月経って、少し変わりました。

3ヶ月くらいまでは、時々母との生活を思い出して涙が溢れてくることが何度もありました。

「夫の愚痴とかもう言う人いないな〜」とか

「無条件で応援してくれる人もういないな〜」とか

「すごく困った時に助けてくれる人はもういないな〜」とか

「子どものこととか、何気ない日常のことをもう報告できないな〜」とか

ふとそう思うたびに涙が溢れてきました。

なんで死んじゃったんだろう??もう少し長生きしてほしかった。怒りも湧いてくることもありました。

そんな感情も徐々に薄くなり、

今は、とっても穏やか。

母のことを忘れてしまった訳ではなく、逆に、いつもそばにいてくれている感じがするんです。

その母は、本当に穏やかで、ニコニコ笑っていて、あたたかい存在です。

生きていた時のように、笑ったり、怒ったり、喋ったり、愚痴を言ったり、

そんな激しいエネルギーではなく、

人間からそんな激しいエネルギーだけを取り除いた、あたたかいエネルギーを感じます。

きっと、いつもそばで、見ていてくれているんだと思います。


母が亡くなった事は、本当に辛い事でした。

それでも、最後まで自分の意思を貫いた母はかっこいいと思うし、それを家族みんなで尊重できたことが本当に良かったと思います。

後悔がないのは、母の気持ちを精一杯尊重できたからだと思います。

だから、家族を一つにしてくれた母には感謝しかありません。


父も高齢です。

なかなか頑固な父ですが、これからは母に見守られながら、兄弟で父を支えていこうと思います。

↑↑ 母が好きだった 高ボッチ高原からの富士山

めばえ助産院

長野県松本市岡田松岡の自宅でオープンした地域密着型の助産院です

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