何のために働くのか?

助産師の仕事は、とてもやりがいのある仕事です。

女性にとっての人生の大イベントである出産に携わることができる責任もある仕事。

命を扱うため、緊張の連続で、怖い思いもしたことも何度もありますが、

それでも、可愛い赤ちゃんのお世話や、ママ達が自立して育児できるように支援できるこの仕事はとても素敵で大好きな仕事です。

病院で働いている時も、もちろんやりがいがあって大好きな仕事でした。


何のために働くのか??

自分のため?

子どものため?

生活のため?


3人目の子どもを出産した時に、働き方について考えるようになりました。

病院での助産師の仕事は忙しい。

時間で帰れない。

大好きなお産に入ることができても、記録が終わらず、帰れない。

保育園に子どもを迎えに行くと、もう数人しか残っておらず、

19時近くに自宅に帰り、それから夕飯と食べて寝かしつける。

「早くして」「早くして」

常に「早くして」と怒鳴っている自分。


助産師の仕事は大好きだけど、自分の子どもを大事にできなくなっていることに気が付く。

自分は何のために働いているんだっけ?

これでは、まるで病院のために働いているようだ。


出産したママが笑顔でいられるように支援した!!それなのに、自分の家族を笑顔にできなくなっている自分。

それに気がついたら、助産師の仕事は好きだけど「お金のために働いている」自分にも気がついて、

病院で働くことが辛くなってしまいました。


今の収入は病院で働いていた時の半分。

それでも、子供の成長をじっくり見れて、

ママ達にじっくり関われて、

とっても充実している。

ママ達が病院を出てから困っていることもわかってきた。


ずっと今の働き方ができるかは分からないけど、

それでも、今はこれでいいかな?これがベストかな?と思える。


開業した方がいいとか、病院で働いていた方がいいとか、

そうではなくて、

自分が何を優先するのか?

何を大事にするのか?

それを明確にすることが大事なのかな??


大事にすることが、例え「お金」であっても良いと思う。

私も、お金がなくて生活できなかったら「お金のため」に働くと思う。


ただ、今は、今の働き方がいい!!

だから、今の私にとっても「開業」が正解!!

でも、またいつか病院に戻ることもあるかもしれない!それはそれで正解!!



めばえ助産院

長野県松本市岡田松岡の自宅でオープンした地域密着型の助産院です

0コメント

  • 1000 / 1000